オリンピック招致の中止を求める署名始まる

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 ”いらんばい!福岡オリンピック”の会が16日に発足、オリンピック招致の中止を求める署名が始まりました。署名のご協力をお願いします。
 福岡市は「オリンピック招致推進本部」を作るということでオリンピック招致を進めようとしていますが、いまだに大会の概要、市の負担額等については何も明らかにされていません。市民や議会に説明をしないままに既成事実を造り、市民無視で進めようとしています。このような進め方が許されるはずありません。
 今回のオリンピック招致は、大阪市が夢洲、咲洲、舞洲の埋立地の開発に利用しようとしたことと同じように、破綻した人工島事業を続けるために利用するものです。人工島に選手村を作り、その後住宅に改造して売るとしています。大阪市の例では選手村建設には1100億円といわれています。福岡市第5工区(旧博多港開発第2工区)94.6ヘクタールのうち選手村予定地は55ヘクタール、選手・役員16000人3000戸が計画されています。しかし、選手村が建設されるのは2016年であり、住宅販売はその後になます。それまでは住宅開発はできないということです。また、少子高齢化が進み、住宅があまっている状況で3000戸の住宅が売れるのか疑問です。
 さらに、インフラ整備として人工島に地下鉄をつなぐことを考えているのではないかと考えられます。人工島に地下鉄をつなぐには550億円と試算があり、将来に大きな負担が残ります。
 山崎市長は1000億円以内で整備するとしていますが、1000億円以内でできるとは考えられません。メインスタジアムは新設するとしており、報道のように須崎埠頭の競艇場を移転させて整備するとすれ700億円を超えるといわれています。競技場も2~16施設を新設の検討としており、500億~1000億円程度かかります。また道路等のインフラ整備にも多額のお金がかかることは明らかです。
 福岡市の財政状況は厳しく、市民の謝金は2兆7千億円、市民一人当たり200万円、今後も増え続けます。少子高齢化対策、障がい者自立支援、近い将来に想定されている警固断層による直下型大地震への対策、アスベスト対策と、市民の安心安全のため今後も多額の財源が必要です。オリンピック招致にお金を使う余裕があるはずはありません。
 市民の意思を表明するために、署名に取り組みましょう!

”いらんばい!福岡オリンピック”の会
連絡先 〒814-0033
    福岡市早良区有田1丁目
    こじか音楽室 
    ℡843-0273or℡090-7167-1873〈菊川)