箱崎中学校のアスベスト除去工事で不法投棄の疑惑ー特別委員会設置の申し入れ

Pocket

 箱崎中学校のアスベスト除去工事において、アスベストの不法投棄の疑惑及びアスベスト除去作業を不適切に行っている、また確認のための現場写真を他の現場写真を使うなどの不正が見つかりました。これまで指摘してきた鮮魚市場のアスベスト不法投棄疑惑が更に強まるとともに、市が発注する公共工事全体のチェックが必要と考え、5月31日(水)に緊急の記者会見を行うとともに、翌日、議長に特別委員会設置の申し入れ及び、市長への調査の申し入れを行いました。

   2006年6月1日
福岡市議会議長 妹尾俊見様
福岡市議会議員 荒木龍昇

アスベスト疑惑の真相解明に関する特別委員会開催の申し入れ

 去る3月27日に鮮魚市場仲卸売場棟解体に伴うアスベスト除去工事について、市長に申し入れを行い、4月27日に回答を得ました。この回答では、鮮魚市場ののアスベスト除去の見積もり量149m3に対して排出量57m3と排出量が少なすぎる件ついて、見積もりが過大であったとしています。その根拠として、他の公共施設での見積もり量に対する排出量の割合は、平均で66%となっているとしてます。また、鮮魚市場では市の監督員がアスベスト除去後排出時に確認しており、小中学校でのアスベスト除去工事ではアスベスト除去後の排出時には元請けの監督員が確認しているので不法投棄はないと答えています。
 そもそも見積もり量に対する排出量の平均が66%を持ってどうして見積もりが過大であったといえるのか、その根拠にはなりません。平均が66%という事は50%以下の工事が存在しているという事であり、鮮魚市場の事例はまさにそうであり、他にもこのような事例があります。鮮魚市場における見積もり量と排出量の差について未だ合理的な説明はなされておらない状況で、更に新たな事実が明らかとなりました。
 第1点は、アスベストの不法投棄が行われていると思われ点です。箱崎中学校のアスベスト除去工事に置いて、アスベスト除去量の見積もりが17.5m3であったにもかかわらずマニフェストによる排出量は5m3しかありませんでした。報道によると市の説明では除去工事を施工した業者が「アスベスト5m3を先に処分し、養生シート類5m3を別の現場に持って行き、一緒に処分した」と言っていると答えています。業者の説明の根拠は何か、また、事実の確認ができているのか、そして最も重大な事は福岡市の公共施設のアスベスト除去工事現場からアスベストが持ち出され、そのゆくえが確認できていない事です。
 第2点は、搬出時の現場写真では国のアスベスト処理の手順通りになされいない事です。搬出時の確認のために撮る写真には、除去後のアスベストおよび養生シート類を黄色袋に入れ、そのご透明のポリエチレン製の袋で2重に保護するとされています。写真では黒い袋にアスベスト類を入れ、それを黄色い袋に入れています。この事業者は書類には透明の袋を購入するとしているにもかかわらず、透明のポリエチレン製袋を購入していません。適正な作業をしていない実態が明らかです。
 第3点は、アスベスト処理後の確認写真、アスベスト類搬出時の確認の写真について、箱崎中学の写真は福岡中学で撮った写真を使っている点です。これは何を意味しているのか、つまり現場での確認がいかにいい加減であるか、また、業者が定期制に作業をしていないか、虚偽の申請でノーチェックで通る実態を示しています。
 この事例を見れば、私の申し入れに対する回答は充分な調査がなされないままに回答されたものでありことごとく虚偽であり、市の管理監督がなされていないと断言せざるを得ません。全ての公共施設におけるアスベスト除去工事について1件1件キチンと調査を行い、事実を明らかにすべきです。
 アスベストの潜伏期間は30年から40年といわれており、アスベスト1本でも中皮種になる可能性があり、中皮種になれば治療はできないと言われています。箱崎中学校でのアスベスト除去工事の不正が明かになりましたが、競艇場駐車場解体に関する建設業法違反事件および鮮魚市場の問題を含めアスベスト除去工事の不正事件についての真相は解明されていません。児童や市民の健康を守るためにはアスベスト除去工事のの実態を明らかにする必要があります。特定庁である福岡市自らの事業でアスベスト除去工事の不正が把握できていない事は重大な事です。
 小中学校に通う児童および市民の健康を守るために、議会としてアスベスト除去工事不正事件の真相解明をする責任があります。真相解明のために、調査特別委員会設置を求めます。

                        2006年6月1日
福岡市長 山崎広太郎様
                     福岡市議会議員 荒木龍昇

     アスベスト疑惑の真相解明に関する抗議と調査の申し入れ

 去る3月27日に鮮魚市場仲卸売場棟解体に伴うアスベスト除去工事について、市長に申し入れを行い、4月27日に回答を得ました。この回答では、鮮魚市場ののアスベスト除去の見積もり量149m3に対して排出量57m3と排出量が少なすぎる件ついて、見積もりが過大であったとしています。その根拠として、他の公共施設での見積もり量に対する排出量の割合は、平均で66%となっているとしてます。また、鮮魚市場では市の監督員がアスベスト除去後排出時に確認しており、小中学校でのアスベスト除去工事ではアスベスト除去後の排出時には元請けの監督員が確認しているので不法投棄はないと答えています。
 そもそも見積もり量に対する排出量の平均が66%を持ってどうして見積もりが過大であったといえるのか、その根拠にはなりません。平均が66%という事は50%以下の工事が存在しているという事であり、鮮魚市場の事例はまさにそうであり、他にもこのような事例があります。鮮魚市場における見積もり量と排出量の差について未だ合理的な説明はなされておらない状況で、更に新たな事実が明らかとなりました。
 第1点は、アスベストの不法投棄が行われていると思われ点です。箱崎中学校のアスベスト除去工事に置いて、アスベスト除去量の見積もりが17.5m3であったにもかかわらずマニフェストによる排出量は5m3しかありませんでした。報道によると市の説明では除去工事を施工した業者が「アスベスト5m3を先に処分し、養生シート類5m3を別の現場に持って行き、一緒に処分した」と言っていると答えています。業者の説明の根拠は何か、また、事実の確認ができているのか、そして最も重大な事は福岡市の公共施設のアスベスト除去工事現場からアスベストが持ち出され、そのゆくえが確認できていない事です。
 第2点は、搬出時の現場写真では国のアスベスト処理の手順通りになされいない事です。搬出時の確認のために撮る写真には、除去後のアスベストおよび養生シート類を黄色袋に入れ、そのご透明のポリエチレン製の袋で2重に保護するとされています。写真では黒い袋にアスベスト類を入れ、それを黄色い袋に入れています。この事業者は書類には透明の袋を購入するとしているにもかかわらず、透明のポリエチレン製袋を購入していません。適正な作業をしていない実態が明らかです。
 第3点は、アスベスト処理後の確認写真、アスベスト類搬出時の確認の写真について、箱崎中学の写真は福岡中学で撮った写真を使っている点です。これは何を意味しているのか、つまり現場での確認がいかにいい加減であるか、また、業者が定期制に作業をしていないか、虚偽の申請でノーチェックで通る実態を示しています。
 この事例を見れば、私の申し入れに対する回答は充分な調査がなされないままに回答されたものであり、ことごとく虚偽であったと言わざるを得ません。充分な調査をしないままに回答した事について強く抗議します。
 アスベストの潜伏期間は30年から40年といわれており、アスベスト1本でも中皮種になる可能性があり、中皮種になれば治療はできないと言われています。箱崎中学校でのアスベスト除去工事の不正が明かになりましたが、競艇場駐車場解体に関する建設業法違反事件および鮮魚市場の問題を含めアスベスト除去工事の不正事件についての真相は解明されていません。児童や市民の健康を守るためにはアスベスト除去工事のの実態を明らかにする必要があります。特定庁である福岡市自らの事業でアスベスト除去工事の不正が把握できていない事は重大な事です。
 以下の点について回答を求めます。
1、なぜ十分な調査をせずに回答したのかその理由と謝罪を求める
2、全ての公共工事について、1件1軒確たる証拠を明らかにして調査結果を示す事
3、鮮魚市場について具体的に①アスベスト除去量、②養生シートの量、③作業服等の量 について確たる証拠を持って説明する事
4、箱崎中学における①アスベストの除去量、②養生シートの量、③作業服等の量につい て明らかにし、その処理先について確たる証拠を持って明らかにすること
5、不正を行った事業者に対する措置について
6、アスベスト除去事業について福岡市における統括責任の体制について説明を求める
7、環境局の監督責任について説明を求める

 以上について早急に回答を求めます。