福岡市の水政策は

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 本日、「政治が気になる福岡女性の会」主催の「市長候補予定者に意見を聞く会:どうなる福岡、どうする福岡」が開催されされ、私も出席しました。4つの質問の一つに水問題が提起されていましたが、キチンと議論する事が出来ませんでした。そこで改めて、都市政策としての水問題を提起ます。

 福岡市は1978年の大渇水を期に、節水の取り組みが始まり、いまや市民一人当たり1日給水量は278㍑(2008年度)で日本一節水都市になっています。現在福岡県の計画では、福岡市の1日の造水能力は75.5万トン、渇水時等の危険率70%とされています。福岡市の1日平均の水供給量は40万トン、夏場の最大1日供給量は45万トンとなっています。危険率をかけた1日供給量は53万トンとなり、十分余裕がある事が分かります。海水淡水化施設も十分余裕があり、更に北九州からの導水が古賀市まできています。このような状況で、新たなダムを造る理由はありません。地球温暖化による降雨量のばらつきがある事を指摘していますが、節水を続け、雨水利用を進める事で大きな問題は起こらないと考えます。

 むしろ、福岡市の人口減少が始まること、日本経済のゆくえ、福岡市の将来像をどう描くのかが問題です。1978年大渇水ご筑後川からの導水をはじめましたが、栄養分が減少するという有明海に大きな負担をかけています。基本的には分水嶺を越えての水利用は環境に大きな負荷を与え、好ましい事ではありません。アジアとの交流を深め、滞在人口が増え、経済が活性化して人口が増えるという未来像を描くのか。私は都市が持つ環境負荷を越えて人口を増やすべきではないと考えています。良好な住環境を維持できる適度に発展する持続可能な街にすべきと考えています。その為には地場産業を育成し、地域経済をしっかりしたもにする必要があります。