第4委員会報告

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日時 8月10日(金) 10時~11時30分
議題 財団法人福岡市森とみどりのまちづくり協会平成15年度決算審査

   委員会後(11時30分~12時)、天神地下街南部分工事区域視察

1、財団法人福岡市森とみどりのまちづくり協会平成15年度決算審査
 冒頭、都市整備局長から外郭団体の見直しをすすめる旨が挨拶として述べられた。
 まず、街路樹に被害を及ぼしたときの弁償のあり方として、状況を見て全面植え替えではなく樹医による手当など負担を軽くするように対応が求められた。引き続き、民間において転居等により不要になった樹木の再利用について、これまで「みどりのバンク」の制度について質問がなされた。「みどりのバンク」は持ち込みが多く、引き取りが少ないため事業は中止したと答弁。街路樹など公共からでるもについては公園などで許容できるものについては再利用しているが、民間の受け入れはしていないという市の答弁に、民間から出される不要になった樹木の再利用の仕組みが要望された。
 関連して私から地下鉄3号線工事にともない、薬院駅設置場所において工事前に植樹されていた街路樹が工事後再植樹されないことになった理由について質問した。ここは以前は2車線であり、住民には工事後は歩道幅が広がると説明していたものが、右折のために1車線増やしたために歩道は狭くなった。住民には車いすが離合できるようにするためには植樹できないと説明している。市は、今回の事業は交通局の事業であるが、道路構造例の改正にともない、歩道の幅が4m未満の歩道には街路樹は植樹できなくなったと答えている。車優先の施策の結果、道路は拡幅され、街路樹が撤去されることになった。福岡市は「みどりの基本計画」ではみどりが少なく、みどりを増やす計画を立ているが、実際は街路樹などを減らし続けている。私は車優先の政策により街路樹が減らされている現状は「みどりの基本計画」と相反するものであり、車優先の政策変更を求めた。
 森とみどりのまちづくり協会は福岡市から公園や街路樹、私有林の管理、市営駐車場管理、動物園の入場料徴収などの受託事業と、独自の駐車場の運営と売店等の経営をしている。市からの受託事業の再委託の比率の聞いた。市は平成15年度は304件、23億円余、57%強であると答えている。再委託が多いことは包括外部監査でも指摘されており、外郭団体見直しの中で検討するということなので、その際に改めて質問することにした。他の議員からも見直しの期限について質問され、今年度中に見直しをすると答えている。
 他の議員から街路樹の撤去について、住民に理解されるようキチンと説明することが求められた。また、動物園の運営に、市民による説明員の活用など市民参加を勧めることが求められた。

2、天神地下街南部分の視察
 天神地下街南部が地下鉄3号線の完成に併せて来年2月開業ということで、工事現場を視察した。総事業費218億円、全長230m、1mあたり約9500万円。地下2階は53台の駐車場となる。広場が3カ所、広場は天涯から外の光が取り入れる構造になっている。店舗数53店舗、7mの歩道が2本、6カ所の入り口、エレベーター1カ所、エスカレーターが1カ所。南端は地下鉄3号線の壁に繋がっている。天井は東は冬の葉が落ちた枝をイメージ、西は夏の葉が茂る木の枝をイメージしてものになっている。地下街と駅とは高低差が1.5mあり、傾斜をつけている。説明を受け、工事現場を見学をして30分ほどでこの日の視察は終わった。
 地下街の完成が近づいているが、地下街開発株式会社については福岡市が出資する必要があるとは思わない。テナントを確保する営業部門を民間委託した現在はなおさらである。