屋外広告物審議会

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屋外広告物審議会
2005年2月14日(月)
西日本新聞会館福岡国際ホール、高千穂の間

審議事項:定期路線バスの外面を利用した広告物の企画変更(ラッピングバス)の試行について

 いわゆる路線バスの表面全体を広告に使用するバスを許可するために、4月から1年間試行するということである。政令市13市の内11市で認めており、福岡市でも実施することを検討する。許可による収入を都市景観事業等に活用するというものである。年末には市民アンケートを採り、審議会で是非を検討することにしている。アンケートについては対象や内容について的確に実態が把握できるように実施するよう意見が出された。
 許可の仕組みは、1台1台のデザインを専門家の構成によるデザイン審査会が審査し、審議会で許可することになる。デザインの権利関係についてはバス事業者の責任とし、デザインの審査による責任は市が負うものとなる。デザインの苦情等についての窓口設置を委員から指摘された。対象事業者は福岡市に営業所もバス会社であるため、西鉄とJRの2社、許可台数は全体の約1割、150台を上限と考えている。試行期間は市長による特例認可となる。
 会長の挨拶で、ヨーロッパに見られるラッピングバスによる街の景観づくりに期待を寄せているが、日本の状況はひどいことが述べられた。私も、ラッピングバスだけでなく他の路線バスのデザインについても事業者と協議することを求めた。同様に、他都市から乗り入れしているバスについても事業者等に協議をするよう求められた。
 以上の審議の後、試行について同意された。

審査後、違法屋外航行物の撤去の状況について報告がなされた。年々違反広告物の除去数が増えていること、路上違反広告物追放登録員の登録団体、登録員数が増えている状況が報告された。広告関係委員から、屋外広告法が改正され、屋外広告業者の登録制が認められることになり、登録業者しか広告を設置できないようにして欲しいこと、また広告主が罰せられない状況が違法広告物を野放しにしているとして、法改正を求める意見が出された。