人工島ツアー

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 ディサービスセンター開設準備のため遅れましたが人工島ツアーの報告及び市への申し入れしたことを報告します。活動報告の続きは後日載せます。

Ⅰ、9月9日(日)人工島検証現地ツアー
 市民17名が参加。市は港湾局及び総務企画教の担当課長が各1名が説明要員として参加。C1岸壁及び建設中のC2岸壁、埋立が終わったがまだ土地処分が進まない市第2工区、埋立が終わっていない市第4、第3工区及び、第5工区(旧博多港開発第2工区)、博多港開発第1工区(照葉地区)の住宅街や公園を視察し、中央戸嚥で関そうとアンケートを取った。

人工島見直し現地ツアー アンケート集計

9月9日に人工島見直し現地ツアーでアンケートを行い、15名の方にご協力願えました。ありがとうございました。質問項目ごとに回答文を記載します。文意を変えない範囲で編集しています。

1)今日のツアーはいかがでしたか。特に印象に残ったのはどういうことですか。

① いかに百万都市とはいえ、一地方都市福岡市には過大投資だと思う。これ以上の投資はやめた方がよい。民間が採算がとれぬ土地を市が買い取る時は債務切捨等の責任を明確にしておくべきであった。(旧市長に政治責任があった)5工区は追加投資をやめて自然に返し、数十年後に改めて見直したらどうか。(新市長の政治判断力の問題である。)

②普段入ることのできない(マスコミがあまり伝えない)場所を実際に見ることができて良かったです。一番印象に残ったのは野鳥の多さです。

③どうして人工島が必要なのか未だにわかりません。すごい無駄使い(税金)をしているのがよくわかりました。特に湿地のところが印象的でした。

④市民の意見がどの様な形で反映されているのか疑問に思うことがある。出来つつある施設は仕方ないにしてもどの様に一人ひとりの意思を採用されるのか。市民が提出した意見がどのように事業見直しに活かされるのか疑問。

⑤市の方針では納得できない。まだまだ見直しの必要があります。

⑥とてもいい企画でした。普段は入れない港湾施設に入れたのは有難いことでした。

⑦きれいな町!!公園!!裏を考えなければ、たしかに「市民の幸福」だろうナー

⑧荒木さんから聞いていたことを、改めて実地に見ながら説明を受けたので、認識を新たなにしてよかった。

⑨2年前とは様変わり(住宅)を感じたが、産業・港湾分野についての展望はみえない。

⑩現実を目の当たりにでき、非常にいい勉強になりました。

⑪港湾に七箇所ものクレーン(大型)があるのは全く無駄のようにみえた。淡水池に野鳥がたくさんいるので自然の回復に希望をもってその方向でいけるようにと強く思う。

⑫ 人工島は広いな。どうしてこんな広大な埋め立てをしたのか、根本的な疑問が残った。

⑬ 大変によい企画でした。

⑭ 湿地に鳥がたくさんおり、草が生えていてびっくりした。

⑮ 現在市が進めている人工島計画に不満をもっている人が多かった。もっと市は説明すべきである。

2)福岡市職員からの説明はいかがでしたか。どういうことに関心をひかれましたか。

①大変親切であった。しかし、固定観念にしばられている感じが強かった。(しかし、お役人としてはやむをえないかもしれない。政治家がもっと真剣に考えて欲しい。)

②市職員レベルで語れる説明は、ああいうものでしょう。

③わかりやすかったですが、結局は責任をとられるけではないので、力説されてもむなしいものを感じます。→だから、これ以上税金を無駄にしないでいただきたいのです。

④説明は判り易く大変結構でした。

⑤説明はそれなりに評価できた。課題についても理解はできていると感じた。

⑥ベリーグッド。ごまかそうというところがなかった。

⑦「努力します(売る)」ウソー!!居なくなるくせに!!

⑧市の担当者からの説明は市としての立場とその担当者の苦悩も聞けたことで良かった。自分達の考えを客観視することができる。

⑨まぁ良かった。自己弁護、職務精励はやむをえないとしても。

⑩客観的な説明としてはよかったのでは、、、、、言えるギリギリの言葉だった、、、、というべきか(やむを得ない)気の毒な面もありました。 

⑪ていねいだったが基本的な点では意見のへだたりは埋まらなかった。上層部の見解が変わらない限り、職員としては苦しい説明に終始せざるを得ないなあと感じた。

⑫丁寧で職員としては精一杯の説明だと感じました。

⑬ていねいでわかりやすかった。

⑭市民の質問には厳しいところがあったが、できるだけ誠意をもって説明されたと思う。野鳥公園計画には現計画に疑問、否定である。市民の意見に耳をかたむけて市民とともに進めてほしい。

3)9月に検証・検討 報告に出て市民意見が募集される予定ですが、今日のツアーはどういう点が参考になりましたか。

港湾施設

①世界との交流拠点として今後の物流投資としては必要と思う。(利用業界の希望ならばが前提)人工島最大のメリットと思う。 

②折角出来たものは作らざるを得ないが何時までに出来るのか。かなりな資金が必要であろうが心配される。

③将来予測については不信感が残る。

④じっくり整備していったらよいと思いました。

⑤ 安易な拡張はダメ。しっかりした需要調査が必要。

⑥はたして、そんなに大きな港がいるのか。

⑦市の計画通りに、うまく行くとは思えない。(市債は莫大なものになると思う)

⑧需要がそれほどあるのか。ポートセールスで無理やり博多港の利用を進めているのではないか。

⑨3)の全体への回答として、

・ 人工島は「どけんかせんといかん」

・問題は銀行からの借金をどうするか。

・いずれ軍港的になるのでは

・とに角市民の意見・要望を聞け

・市は商売をしてはいかん。

⑩もうこれ以上開発しないのでもよいのではないか?鳥のすみかでよいと思う。

⑪長い眼でみて疑問。これからも流通形態が変わると思う。

住宅地

①電線が無い点は大変うらやましい。(しかし、もし安売りしたのなら責任は誰がとってくれるのか)

②ここに住んでいる方が環境の点ですごく優遇されているような気がします。ということは私たちの税金がここにたくさん使われているということですね。

③緑地があり立派すぎる様に思う。我々の地域とは格差がある様に思う。

④整備は進んでいる。住宅は今後も伸びそうである。

⑤入りたい人がいるのだから造成したらよい。

⑥第5工区は不要。野鳥の為にそのままに残そう。

⑦賃貸マンションの展望はあるのか?

⑧道路、公園など市の金の使い方での不公平感を強くしました。

⑨人工島にもって来る必然性はあったのか、大安売りしている感じ。

⑩公園がすてきだった。しかしお金がかかりすぎると思う。

⑪理想的別天地

産業集積予定地

①多分予定通りには進まず、住宅地や公園等に変更になるのでは。

②港のバックアップによい施設を。10年先を考えてほしい。

③“売れない”

④変更もありうる。規模小さくする

その他

①市(政治家)は、不動産屋と同じ発想で開発を行うのではなく、もっとマクロな視点で議論してもらいたいものです。

②湿地は松本さんが説明されたようにぜひぜひ残してほしいです。心から希望します。

③人工的なものより自然を活かした方がよい。福岡市の魅力は自然なウォーターフロントの景観にあると思う。

④湿地再生について市民負担の可能性について明確に説明をして、大胆な発想の転換が必要

⑤市5工区の水たまりはそのまま残して水鳥公園にして欲してください。

⑥質問 行政は野鳥公園関係についての市民提案をどう詰めるのか?

行政当局の責任の明確化がいずれにしてもトツプに問われると思う。「ここまで来たらしょうがない」という論理の押し付けではいけない。

⑦病院は絶対反対!不便な場所は利用者が困る(時間がかかる、経済的)。

これから何十年も税金を払いつづける私達のことを考えて、あまり金の使い方をしないでしてほしい。

4)今後、今回のツアーやその他人工島についてどのような催事に参加したいですか。

(複数回答)

ツアー(6)、エコツアー(7)、自然観察(4)、学習会(7)、その他(空港)

① 人工島については市民の関心がうすく、知らないことが多すぎます。もっとくりかえし市民に事実を知らせる努力が必要だと思います。

② 初めて参加したが、その後の完成までに数回出来たら参加したい。

③ 時間がとれる限り自身の勉強の遅れを取り戻したい。

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Ⅱ、議会へ市民を含めたラウンドテーブル方式の検討を求めて請願を提出
 市長が11月に最終判断を下すと言っているため、時間的な状況を考え、緊急に市民を含めた検討の場を設置することを請願した。

福岡市長 吉田 宏 様

                  「人工島点検」を点検する会 代表 荒木龍昇
                    博多湾会議       事務局長 脇 義重
        
「人工島事業および市立病院統合移転事業の検証・検討結果報告」への提言

 Ⅰ.「結果報告」への評価
9月10日、福岡市アイランドシティ事業検証・検討チームは人工島事業および市立病院統合移転事業の検証・検討の結果報告(以下、結果報告)を公表した。私たちは同チームが6月に公表した中間報告が事業の現況や問題点を数字を使って率直に公表し、人工島事業が抱える問題点 について整理をしている点など評価した。しかし、今回の検討結果では7月に提出した提言(7月提言)で「今後の方向性が人工島事業のこれまでどおりの継続を念頭において記されており」と危惧していたことが、現実のものとなった。
病院の統合移転については、7月提言で「従来の人工島移転を前提とした議論から脱却し」と評価したが、今回の検討結果で、こども病院の人工島への移転が盛り込まれたことにより、むしろ後退した結果となった。そして、7月提言で指摘した「国際的な価値のある野鳥の宝庫、和白干潟・博多湾の自然環境を保全する」点については野鳥公園の記載のみで、和白干潟・博多湾全体への自然保全の視点が欠落したままである。しかも野鳥公園のあり方は適正かつ具体的ではない。このままでは市民が検討することさえができない。
 私たちは7月提言で「埋立地の土地処分が予定通りできなければたちまち全ての計画が破綻する。現在の事業計画では、想定されているような土地需要がないことは容易に想像できる。」と指摘し「人工島を『市民の財産』とするためには、人工島の土地処分を事業の第一目標にするのではなく、福岡市の長期的な街づくりについてのビジョンを作り、その上で人工島のあり方を位置づけるような総合的な視点での見直しをすべきと考える。」と述べた。しかし、今回の結果報告はこの提言からは程遠い内容となっている。市全体の街づくりの視点が見られず、土地利用計画も土地実需を前提としない売却願望が先行した内容になっている。
次に、私たちの7月提言が活かされたかを見てみる。
Ⅱ.土地利用、事業計画についての提言;市民の財産となる見直しにするために 
 1、港湾整備事業(機能施設整備事業)について    
 7月提言で「博多港を取り巻く物流の環境変化を良く研究し、拙速な整備を控える。」との観点から下記を提言した。
①博多港が国際海上物流におけるハブ港湾となることは不可能といってよく、大型船の受け入れよりも今後増加が見込まれる小型船の受け入れに対応できる港湾整備のほうが現実的である。
②港湾物流へのITの導入により、港湾への倉庫用地の需要は減少してきている。
③機能施設整備事業は70年経過して収支が均衡することになっているが、施設の耐用年数を超えなければ均衡しないような事業計画は事業としては成り立たない。しかもこの期間中、設備の更新について考慮されていないことを見れば、この収支計画でさえ実現できない。
④港湾物流の環境変化を見据え、水深15メートル岸壁やガントリークレーン・倉庫などの設備投資計画を大幅に見直し、博多港の港湾整備の方向を再検討する必要がある。
2.臨海土地整備事業(市2~4工区)について
私たちは7月提言で「埋め立て、地盤整備は当面凍結する。」と述べた。そして「利用方法は福岡市の長期ビジョンの策定を待って検討することとし、その間市2~4工区は保留地とする。」と現実的な提言をした。そして「土地処分の見通しの立たない現況において、埋め立てを進めても、財政悪化を深刻にすることにしかならない。平成29年までの基金の投入額が中間報告において予想されている320億円を大きく上回ることは容易に想像できる。」と具体的に指摘した。そして、結論として「早急に土地利用計画を決定して事業を推進することを避け、これからの社会環境の変化を見据え、福岡市の将来の長期ビジョンを作り上げた上で利用方法についての構想を練ることが賢明だと考える。その際は事業の主体・資金調達の方法など事業の枠組みについても根本的に見直す必要がある。」ことをあげ、「これまでに発行した市債の償還条件の緩和についての銀行団などとの交渉が必要になる。」と解決策を提案した。
しかし今回の結果報告には私たちの7月提言は採用されておらず、次の4点が示されただけだ。
(1) 博多港の特性を活かした複合型物流施設の立地促進
(2) 港湾機能強化と連携した土地処分方策
(3) 市場機能との連携によるみなとづくりエリアの付加価値向上
(4) 土地需要への柔軟な対応や周囲の自然環境を活かす土地利用の検討
 しかし、今回の結果報告には7月提言は活かされていない。7月提言が示した港湾整備事業(機能施設整備事業)の危機的状況についての認識がなく単に「航路誘致、集荷拡大と企業誘致を推進する」という方針が記されているだけであるが、これは港湾施設立地への需要は現実のものではなく、ポートセールスによってこれから展望を拓いていると希望を述べているにすぎない。特に、水深15メートルを必要とする大型商船が博多港に入り人工島岸壁を使用する予測値が現実的根拠をもって述べられていない。
港湾土地利用と販売の需要があるからではなく、むしろ土地需要を創出することにより土地売却を実現しようとする意図が見られる。土地売却が進まない現状を打開するためにこそ中間報告で三つの課題を示したのではなかったか。
特に、青果市場の人工島への統合移転は中間報告では「業界からの要望がある」とだけ記されていたが、今回の結果報告では検討過程抜きに、いきなり「市2工区立地を評価」と記されている。本来、青果市場の問題は生産者や流通機構、消費者などの意見を聞き全市的な視点で在り方を検証・検討すべきなのだが、その検討過程は記されていない。今回の検討結果は「埋め立て、地盤整備は当面凍結する。利用方法は福岡市の長期ビジョンの策定を待って検討することとし、その間市2~4工区は保留地とする。」という提案を取り入れなかったためつぎはぎな計画となり、結果として福岡市全体の都市計画をゆがめる懸念さえ生じさせた。
まちづくり地区も同様だが、検討結果によって中間報告の機能施設整備と臨海土地整備の事業収支計画が変更されるのかどうかの記述がない。

3.市5工区(旧博多港開発2工区)について
私たちは7月提言で「大部分を和白干潟と一体となった湿地公園として整備し、福岡市の街づくりにあたっての核地域の一つとする。」と提言した。すなわち、「湿地として保全市5工区も福岡市の長期ビジョンの策定を待ってその利用計画が決められるべきものであるが、私たちは、博多湾の豊かな自然を街づくりの戦略の一つとし、その核として当地域を湿地公園として整備することを提案する。」とした。また、「土地処分の見通しも立たない中で埋立を継続しても、市民の借金が増えることにしかならない。当該工区を湿地として残すことで、これから投入されるであろう埋立て・地盤整備費も大幅に削減することが可能である。」とも提言した。
しかし、博多港開発株式会社工区を含めたまちづくりゾーンについて今回の結果では7月提言の多くの部分は取り入れられず、次の4点が示されただけに止まった。
すなわち、
(1) まちづくりエリアの将来像
(2) 土地利用の方向性
(3) まちづくりエリアの開発を効果的に進めていく事業手法等
(4) 自然環境の保全・創造と野鳥公園の整備のあり方
これらの検討結果からは埋め立て凍結など福岡市全体の財政視点から立った必要な措置は見受けられず、人工島事業の混迷を深める懸念さえ生じさせた。特に、これまで「アジアビジネスゾーン」として、アジアからの企業立地をめざしていた地区を名称も「センター地区」に変えたことは、以前の構想がいかに時代に適合しないものであったかを示すものであるが、「センター地区」も土地実需がないうえに不確実な構想である。また、野鳥公園の整備については広さや場所の特定がないので市民が検討するのは困難である。私たちは、7月提言で5工区の大部分を湿地のままに整備することを求めた。
市5工区が博多港開発㈱の管轄であったとき、土地処分が出来ず銀行団は埋立事業に資金回収の展望がないと判断して融資をやめた。銀行が事業の展望を見出せない市5工区に福岡市の上記事業が成功する保証は全くない。これ以上無謀な事業推進はやめるべきである。

4.博多港開発㈱について
私たちは7月提言で「市民病院の統合・移転が白紙に戻されたとしても、同社救済のために無理な土地購入をすべきではない。」と述べた。そして、「市立病院統合・移転問題が    『公立病院のあり方』という本来的な問題に添って検討すべきことが提案された。この問 題が人工島の土地処分のために利用される惧れが一応はなくなったことを私たちは評価したい。」と指摘した。「博多港開発(株)の救済のために税金を投入して土地を購入するのは明らかに本末転倒である。」からだ。「人工島事業が博多港開発㈱の救済事業にならぬよう、やむをえないときには使命を終えた同社の解散を発議するくらいの覚悟を福岡市に求めたい。」とし提言した。それは「博多港開発㈱が解散・清算されれば、福岡市による無理な土地購入の必要がなくなり、不要な市民負担を避けることができる。一方、土地も妥当な価格で評価されることになり処分が容易になる。」からである。
しかし、今回の検討結果では、市民病院との統合は白紙に戻ったがこども病院が周産期医療・感染センターとともに人工島に移転すること、が記された。こども病院がどうして、交通の不便な地震に弱い人工島に移転されるのか説明がなされていない。また、患者と家族の反対の声を顧みない移転策となっており、移転候補地のなかで、どうして人工島が選定されたのかその理由が不明瞭である。人工島土地処分と博多港開発株式会社の経営救済が目的であると言わざるを得ない。また、市長選挙での「こども病院の人工島移転計画見直し」との市民との公約は「こども病院を人工島には移転しません。」と理解されているので、公約違反になるのではないか。

5.総じて、今回の結果報告はつぎはぎだらけの内容になっている。
今回の結果報告には、商業・娯楽施設や企業誘致へ交付金、福岡都市高速導入などが盛り込まれている。しかも、「企業ニーズに対応した土地活用方策の導入」など市が企業に阿る姿勢が見受けられ、造成した土地を何処にでも売却すること繋がる危惧さえある。。しかも、販売だけではなく、造成土地の定期借地制度など長期リースや不動産証券化も検討されている。売却を前提とした人工島事業は根本的に破綻することになる。これでは福岡市全体の街づくりは整合性のない、ちぐはぐなものとなってしまう。福岡市の都市計画は人工島に偏り、人工島だけが博多湾に出来ることになりかねない。さらに、このまま推移すれば、市の教育、福祉予算は削減されている一方で、ひとり人工島事業関連予算だけが進捗する福岡市政になってしまう危険に満ちている。

Ⅲ.今後の事業見直しの進め方について
 私たちは、7月提言で「市の将来を左右する人工島事業について、土地処分の見通しが立たず、時代の環境も不透明な現状で、この秋までに結論をうるには無理がある。早急に結論を出そうとすると、現計画のまま見通しの立たない事業を継続し、税金が無駄に投入され続けることになりかねない。そこで、今後の事業見直しの進め方について以下の2点を提案する。」として、
1.福岡市の長期ビジョンを策定するとして、「福岡の価値を私たち自身が改めて確認し、少子高齢化・地球温暖化・産業構造の変化、などの長期的な社会環境の変化を視野に入れながら福岡市全体の街づくりのビジョンを作ることが今求められている。全体のビジョンあっての人工島事業であり、人工島の土地処分だけを優先させてもちぐはぐな特色のない街にしかならない。」
2.事業見直しの進め方についてとして「当面は、各工区について当面凍結することも含めて事業の方向付けを行うための今後の検討課題を整理し、人工島事業全体の今後の検討の体制について結論を得ることにとどめること」とし下記を提言した。
1) 検討すべき内容(例)として
・港湾施設の整備など各工区で予定されている事業についての事業環境を客観的な立場から再評価するとともに、改めて事業の収支計画・福岡市の財政見通しを点検する。
・和白干潟の人工島着工後の環境変化を事実に基づいて確認するとともに、人工島事業の大きな要素として今後の保全のあり方を検討する。
2)土地利用の方向付けを行うに当たっては、市民合意を形成させるために、次の点を原則とする。
・市民参加のもとに検討を進める。公募市民、NGO、 NPO、専門家を含めたラウンドテーブル方式での検討を行う。
・ 情報を公開する。
3) 今秋の報告を、今後の検討課題・検討体制について提言する第2次中間報告とする。
そして、今日新たに4)人工島のあり方に関する市民意見発表会を開催する。を追加して、

改めて上記のことを申し入れる。
                                総ア第39号

                          平成19年9月27日 

請願  5団体6人 と個人2名

博多湾会議代表荒木龍昇 事務局長 脇 義重

「人工島点検」を点検する会 代表 荒木龍昇

かもねぎ連         代表 田中靖枝

日本コリア協会・福岡    理事長堀田広治

「報道と女性」研究会    代表 木村京子

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「人工島点検」を点検する会

   代表 荒木龍昇様

博多湾会議

事務局長 脇 義重様 

                      福岡市

                      総務企画局部長 森 茂

                     (アイランドシティ事業検討担当)

「人工島事業および市立病院統合移転事業の検証

・ 検討結果報告」への提言について(回答)

「アイランドシティ整備事業及び市立病院統合移転事業 検証・検討結果報告」に対してご提言をいただきありがとうございます。

9月18日付けでいただいた標記のご提言も含め、10月12日まで募集しております市民意見等も参考に、11月には「アイランドシティ整備事業及び市立病院統合移転事業検証・検討」の最終報告をまとめたいと考えております。