人工島のセアカゴケグモが意味するもの

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 11月2日の報道で、人工島の埠頭で毒蜘蛛のセアカゴケグモが発見されました。セアカゴケグモは東南アジアやオーストラリアなとの熱帯に住む毒蜘蛛で、コンテナについて来たものと思われます。既にセアカゴケグモは大阪湾地区の港湾近くで確認され問題になっていました。全国の8港湾では致死性が高いハンタウィルスを持つネズミが確認されています。経済がグローバル化する今日、港湾地区は外来生物の進入が問題となりっています。いかにチェックを厳しくしても100%防ぐことは難しいのです。
 私はこれまでの議会の場ではこの問題を繰り返し指摘してきましたが、福岡市としては真剣に受け止めてきませんでした。このような問題が避けられない港湾地区と隣接して住宅や病院をつくることの問題を指摘してきました。先日毒蜘蛛のセアカゴケグモが人工島の埠頭で発見されたことは、今後もこのような外来種の危険な生物や危険な病原菌を媒介する生物の進入が予想されます。地球温暖化による生態系への影響と相まって今後このような問題に対する対策が必要になると思われます。
 このことを真剣に考えるならば、人工島の埠頭と道を挟んだ地区に子ども病院の移転計画や病院建設が計画されていますが、このような計画は見直すべきです。住宅や学校、公園がある照葉の街づくりにも対策が必要と思います。今回のセアカゴケグモの発見に対する中長期的対策を求めます。