市長への申し入れ

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1、議事録不作成抗議文を提出
                         2007年11月5日

福岡市長 吉田 宏様

                    博多湾会議
                     代表    荒木龍昇
                     事務局長  脇 義重

「人工島検証・検討チーム」の議事録不作成に抗議し是正を求める

 福岡市政にご尽力されていることと存じます。

 10月12日に当会事務局長は市の「人工島検証・検討チーム」(以下、チーム)の議事録公開を市情報公開条例に基づいて請求しました。後日22日付けの通知書二通を受け取りました。一通は1回から8回までのチームの議事要旨の公文書公開決定通知書でしたが、他の一通は、9回目から最新回(回答時点では26回)までに関しては「公開請求に係る公文書を保有していない」との公文書非公開決定通知書で、理由は「作成していない」というものでした。議事録が作成されていなかったのです。これは、5月から10月に当たっていますがこの時期には市民の意見を公募した時期に重なっています。

「 報告」はこども病院の人工島への移転など既定方針を踏襲した内容になっていますが、「患者や家族のことを考えて」や「医療専門家を入れて検討して」などの市民意見はどのように「報告」に反映されたのでしょうか。議事録を「作成していない」ので市民意見の取り扱いについては公開ができませんというのでは、「市民の意見を聞きたかけん」という吉田市長の政治姿勢に信が置けなくなります。市民は市の自然環境や財政に与える影響の大きさを憂慮して疑問や提言、意見を提出しましたのですから、検討過程は明らかにされるべきです。

 吉田市長は市民に開かれた市政を実現することを政治姿勢とされています。今回、チームが議事録を作成・公表してこなかったことをどう受け止められているのでしょうか。チームの行政内部の位置づけがはっきりしませんが、責任は市長にあります。このままでは、応募した市民の意見がどのように検討され、中間報告などに反映されたのか判りません。

そのうえで、下記のことを求めます。

1)9回目から最新回までのチームの議事録を早急に作成すること

2)チームが議事録を不作成のまま「中間報告」や「結果報告」を提出し、「最終報告」も作成しようとしていることについて、市民に対する説明責任を果たすこと  

3)更に市民の意見を聞き、出された意見を取り入れて人工島の見直し続けること

4)以上各項への対応を11月12日までに回答すること

2、毒グモ対策と人工島の見直し要求文              
                      2007年11月5日

福岡市長 吉田 宏様

                    博多湾会議
                     代表    荒木龍昇
                     事務局長  脇 義重

    毒グモが見つかった人工島に、こども病院を移さないことを求める

  
 福岡市政に精進されていると思います。

 さて、先日人工島で神経毒グモ、セアカゴケグモが発見されました。発見数は7匹だったのですがもっと沢山生息しているのではないでしょうか。日本に生息していない毒グモですので、東南アジアなどからコンテナに付着したと考えられます。私たちは、港湾施設と近接する住宅立地の危険性を指摘してきました。鼠が媒介するハンタウィルスが日本の8つの港湾で労働者の体内で見つかり発症したこと、そして毒グモはじめ毒蛇などの混入の危険性を市長に指摘してきました。気候変動による地球温暖化の影響でこうした生態系の異変が今後も続くことが予想されている中、当面の安全対策を採ることと同時に生命の危険を脅かす地域に住宅や学校、病院を立地する人工島事業を根本的に見直すことが必要です。

当面の要求

1)人工島へのこども病院移転をやめること

2)住み働く人の健康と生命を考え、人工島事業を根本的に見直すこと