公開急患ラリー

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 5月9日(土)、人工島にこども病院が移転した場合にどうなるのか、急患ラリーを行いました。各区役所から13時に2台が同時に出発し、現こども病院と人工島移転予定地に向かい所要時間と距離を測るというものです。結果は
  出発地   現こども病院    距離    人工島予定地      距離
        所要時間           (都市高速道路使用)
 福岡市役所   11分             28分          
 中央区役所           2.6km            11.5km
 早良区役所    8分     2.8km   23分      15.4km
 城南区役所    7分     5.2km   28分      17.2km 
 西区役所    14分     2.4km   29分      14.7km 
 南区役所    27分     7.3km   28分      15.2km       
 博多区役所   11分     5.5km   16分      10.2km
 東区役所    20分     6.2km   14分       7.2km
 ※東区役所発はいずれも高速道路使用せず
 この日は土曜日で、時間帯も交通量が少ない状況でした。しかし、通常の日の通勤時間帯では渋滞がひどく、また、事故や気象条件によって通行ができない日があります。都市高速道路公社の資料によれば、渋滞の定義を「時速20Km以下で車列長0.5Km以上の状態が30分以上継続した場合」とし、朝夕のラッシュ時や事故、故障車その他すべて含めての渋滞の件数が、18年度は508件、19年度は359件、そのうち事故によるものが18年度は147件、19年度は110件となっています。渋滞を減らすために、5号線の野芥までの開通や、減速マーク、反射板、道路鋲設置などの対策をしているということですが、事故そのものの件数は、19年度で183件となっており、このような状況を考えれば、緊急時に間に合わないことが十分予想されます。

 産科医の方は緊急時に30分以内に措置しなければ母子ともに危険な状況になるといっています。今回のデーターは移動時間だけであり、到着から措置室までの所要時間を考えれば、人工島に移転することは危険であることは明白です。
 
 また、タクシー料金についての市民会では調査も行っています。緊急時にタクシーを使う状況もあり得ます。経済的負担も大変になることが予想されます。
  出発地     現こども病院まで     人工島予定地まで(都市高速道路使用)
 中央区役所     950円         4,850円
 早良区役所   1,050円         6,250円
 城南区役所     900円         6,000円
 西区役所    1,900円         6,900円
 南区役所    2,650円         6,150円
 博多区役所   2,050円         4,350円
 東区役所    2.300円         3,250円
※東区役所からはともに都市高速道路を使用