疑惑に満ちたこども病院建設入札

Pocket

 9月議会でこども病院建設の入札について質問しました。今回の入札は疑惑だらけの入札で、福岡市の腐った体質が見えてきます。

1、応札した事業者のグループは昨年と同じメンバー、そして1グループだけ、出来レース。
  昨年の入札では、複数の応募がなければ入札はやめるとなっていました。①グループの応募であったため入札は取りやめになりました。ところが、1グループしか応募がなくても入札をすると条件を変え、見事前回応募したグルーの1グループしか応募がなく、予定通り入札が行われ、落札者が決定しました。まさに出来レールとしか考えられない

 今回の入札について、病院建設と施設の維持管理業務をセットで入札したことが応募の幅を狭めていたと考えられます。そもそもPFIでやる意味はなく、建設、井時間管理、警備、利便業は別々に入札すれば、もっと競争性は発揮できたと思われます。当初から、ベイサイドプレスの後始末を引き受けた九電工グループに落札させる予定としか考えられません。

2、福岡市との契約で不正を行っていた企業がなせ応募し落札したのか、まさに癒着の構造。
 PFIと特別目的会社(SPC)を構成する日本管財は福岡市との契約で不正を行っていました。日本管財は博多市民プール及び南市民プールの指定管理者を落札していました。昨年の定期監査で、日本管財は契約事項である正社員を配置するなっていたにもかかわらず、下請け企業に丸投げしていました。清掃業務についても契約通りに実施しないばかりか業務日誌を改ざんしていたことも明らかとなっています。さらに、毎月水質検査をすることになっていたにもかかわらず、水質検査はしていませんでした。また、指定管理者の業務の中に修繕について修繕する業者に修繕依頼する業務が含まれているにもかかわらず、修繕する業務を業者に指示する手数料を日本管財が市から取っていたことが判明しました。これらのことを見ると、かなり悪質な業者であることは明らかです。契約に反して、下請けに丸投げをする、下請けへの丸投げは建設業では違法行為で禁止されています。この反社会的行為をする業者がなぜ入札に参加できたのか、まさになれ合いと癒着の構造が見えてきます。
 も一言言わせていたただければ、SPCの1員である戸田建設は暴力団から銃撃を受けた企業で、うさんくさい噂のある企業です。素人ながら、このグループがなぜ市の事業を引き受けられたのか、疑問がつきません。

3、評価が低い事業者がどうして落札したのか。
 入札において、1グループで提案審査が行われました。そもそも競争相手がないのに適正な評価が出来るの疑わしいものです。7人の委員によって採点されました。100点満点で評価点を換算すると、大会順に84点、70.1点 69.8点 63.8点 60.2点 47点 28点 平均で60.4点です。これを見てどうして高い評価が得られたと言うのでしょうか。全くその感覚を疑います。こんな低レベルの評価でも競争がないため落札です。皆さんどう思われますか。まさに癒着の構造です。

4、PFIで事業する意味は全くない。
 そもそもPFIは民間の資金を活用し、民間のノウハウを生かして効率化するというものです。ところがなんと今回の「PFI」なるものは福岡市が90%資金を提供するというものです。とてもPFIという代物ではありません。福岡市が90%の資金をだして建設した病院を委、福岡市が託料を払って借りるというのは少しおかしいと思いませんか。それであれば清水から建設した方が安くつくはずです。
 また10%の民間の出資は契約履行の担保になると言っていますが、それもふざけた話です。そもそも建設は市が直接は注して建設し、病院が施設管理の事業者を直接契約すればそんな問題は生じません。PFIでなく分離して病院が直接管理業務の事業者と契約していれば、病院経営に応じて毎年業者と契約の見直しの協議が出来ます。市の説明は待った子供だましとしか言いようがありません。
 青果市場の整備はPFI方式はやめることになりました。理由者利用する事業者の意見が通りにくいと言うことです。つまり長期の契約は途中での変更がきかない上に、事業主体のSPC(特別目的会社)の利益が優先するということです。

 結論は、破綻した埋め立て事業の穴埋めに無理矢理こども病院を人工島に移転させる、また移転事業に群がる利権によって病院建設が無理矢理急がされているという事です。未だに現地建て替え費用を水増ししたことについて嘘をついていたことは認めていません。関係した職員の名前も明らかにしません。宮城権利こども病院の林病院長が、「被災した医師の責任として発言しなければいけない。病院は安全なところにすつくらないといけない。海岸から出来るだけ離れたところ、地盤がしっかりしたところに免震構造でつくる必要がある。人工島は移転地として最も不適。」といっています。

 国は、東海、東南海、南海地震が同時に起これば、北部九州には2~3メートの津波が来る恐れがルと指摘しています。九電も対馬近海で最大マグニチュード8の地震があり得ると想定し、津波は最大4.9メートルを想定しています。人工島は最も危険な場所であり、しかも病院移転予定地のすぐそばは国際コンテナ埠頭があり、津波が来ればきわめて甚大な被害が想定されます。こども病院は出来るだけ海岸から離れたところがよいことは当然です。想定を超える事態が起こることを想定しなければいけないことが、東日本大震災の教訓です。

 今回の入札はまさに利権にまみれた手によってこどもの命が犠牲になろうとしていることを物語っています。こんなことを許してはいけません。