市長選を終えてーこれまでもこれからも争点は「特区」

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市長選を終えて振り返ると、今回の選挙の特徴は争点が明確にできなかったことにあり、この様な選挙では現職がより優位になります。桑原4選落選以降、山崎3選ならず、吉田再選ならずという背景には、人工島問題―こども病院移転問題という明確な争点がり、選挙結果に大きく影響しています。このことは投票率が先回の43.67%から、今回は約5ポイント落ち38.73%になっていることに現れています。また投票結果も高島市長が25万票を得、吉田前市長の11票を大きく上回ったことにも現れています。

では今回の市長選では何が争点だったのか、まさにアベノミクス・国家戦略特区の是非であったと考えます。高島市長はこども病院人工島移転については公約違反のうえ九電工と麻生財閥の利益を保証、中央保育園移転では西鉄と福銀の利益保証に動き子どもを犠牲にした、少年科学文化会館移転では市民の声を無視しJR九州とUR都市整備機構の利益を保証など、高島市長は地場企業7社会と麻生財閥の走狗となっています。その利権構造の象徴であるアベノミクスの実験場「国家戦略特区」を今回の市長選挙では争点にできていませんでした。

他方、高島市長は観光政策を軸に賑わいを作るとして市庁舎一階並びに市庁舎西広を改装し、日常的なイベント開催で市民の目をそらしたことの成功しています。また、、選挙戦の中日に市民マラソンを開催することでの争点隠しができたことが大きいといえます。しかし、高島市長の基本的な政策の中心は企業誘致による開発路線には変わりなく、7社会と麻生財閥の意向を具現化するものです。であるが故に、今回の市長選の争点を国家戦略特区の問題を軸に、アベノミクスとの闘いと位置づけるべきであったのです。

髙島再選後の市政に対する私たちのスタンスは、国家戦略特区とアベノミクス4本の矢との闘いです。議会において複数化を果たすことで、議会で核心を突く活動を作り出すことが重要と考えています。来年の市議会議員選挙では早良区ではあらき龍昇、西区ではえとう真美、中央区では池天平が立候補の予定です。皆さまの支援をお願いします。