公共工事不正再発防止調査特別委員会開催を求める

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 昨年贈収賄で逮捕された前川港湾局前計画課長の公判で、前計画課長の上司である港湾局理事が、前計画課長に業者からタクシー券を調達するように指示していたことが明らかにされました。このことは、港湾鏡では業者に金品を要求することが日常的に行われていたと考えられ、重大な事件です。ケヤキ庭石事件の真相解明がなされている最中のことであり、港湾局の体質が問われます。議長に公共工事不正再発防止調査特別委員会を早急に開催するように求めました。

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2004年1月8日
公共工事不正再発防止調査特別委員会開催の申し入れ

福岡市議会議長 川上義之様
市議会議員 荒木龍昇

 昨年の前川港湾局前計画課長贈収賄事件おける公判で、港湾局理事が前川港湾局前計画課長に業者からタクシー券を調達するよう指示したと報じられています。これが事実であれば、港湾局では業者に対して日常的に金品を要求していたことになり、重大な事件です。
 自民党パーティ券事件以来、政治倫理条例が作られ、公務員倫理規則が作られました。然し、その後も企画総務局長の贈収賄事件、市議会副議長の贈収賄事件、ケヤキ庭石事件、そして今回の前川港湾局前計画課長の贈収賄事件と不祥事が相次いでいます。しかも、前港湾局計画課長の事件は昨年のケヤキ庭石事件が問題になっていた時期でした。港湾局理事がタクシー券を業者から調達するように前港湾局計画課長に指示したのもこの時期でした。前川港湾局前計画課長の事件は決して個人の問題だけではなく、港湾局において日常的にかつ組織的に業者に金品を要求してきたことにあると考えられます。
 政治に対する市民の不信が募る昨今、これまで議会および市職員一同が努力してきたことは一体何だったのでしょうか。市政に対する不審を払拭し、職員一同の名誉を回復させるためには、港湾局で何が行われてきたのか明らかにする必要があります。
 大変多忙であると存じますが、是非公共工事不正再発防止調査特別委員会を早急に開催の上、事件の究明を行うよう求めます。