6月議会・教育こども委員会での報告から

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■教育委員会:午前中5時間授業は児童に負担を強いており、やめるべき

小学校の午前中5時間授業を実施ている校が増え、2019年度は小学校144校中88校になっています。午前中5時間授業について教育こども委員会では委員から批判が多数出され、私はものが言えない子どもの意思が尊重されているのか、大人の論理が優先され問題と指摘しました。近年病気以外で子どもの長期欠席が増えており、決して無関係では無いと考えています。

午前中5時間授業を実施している学校のメリットとして、①午後の時間を教師の授業の準備や研修に充てられる、➁補充学習や児童のゆとりある体験活動を行う時間の確保など放課後の時間の有効活用ができる、としていますが、子どもにとっては①休み時間が短くトイレにも行けない、➁給食時間が遅くなり集中力が欠ける、など負担になっています。政令市で実施している学校は神戸市で1校、新潟市で1校しかありません。

 

■こども未来局:虐待死の検証報告―専門職の正規雇用を求める

2017年に起こった虐待死の検証報告がありました。今回のケースは出産時に母親の養育能力に問題があることが小児科医から指摘され、担当区の保健福祉課・保健師が対応しましたが、十分なフォローが出来ず事件に至りました。検証において保健師の母親及び家族の状況把握が弱く対応が甘かったこと、また小児科医以外の外科医などが児童虐待についての認識が弱かったことがあげられました。今後の対応として5年以上の経験を持つスーパーバイザーの配置や保健師等の力量アップ、小児科だけで無く外科や歯科医などの医療機関のネットワークの強化などが上げられています。私は、現場の保健師など専門職がキャリアアップして行くには継続的雇用が必要であり、また、支援する児童や家族を継続的に支援することが出来るよう継続的な雇用を、正規雇用を増やすことを求めました。