新春のお慶び申し上げます

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皆様の温かいご支援をいただき、再選を果たすことが出来ました。改めてお礼申し上げます。皆様の声を市政に生かし、より住みよい福岡市になるよう、これからも力を尽くしてまいります。

10月から消費税が10%となりました。国民生活は、医療費や介護保険の負担が新たに求められ、年金は引き下げられるなど高齢者の暮らしは一段と厳しくなりました。子育て世代にとっては「幼児教育・保育の無料化」が実施されましたが、制度は複雑で不十分です。2021年度からは中学生まで医療費助成が始まる動きがあり、子育て支援施策は一歩前進すると思われます。しかし、子育て世代にとっても現在の年金、医療、介護の制度は将来に係る問題であり、世代間を超えて私たちの暮らしに不安がなくなるよう、これからも制度を変えていくために取り組んでまいります。

また、先の台風15号、19号と東日本は甚大な被害を受けました。世界各地で異常気象による災害は激化しており、地球温暖化はもはや危機的状況にあります。地球温暖化の主たる原因は温室効果ガスによるもので、化石燃料の使用を削減し、脱炭素社会を実現しなくてはなりません。しかし、日本政府は脱炭素社会に向けて明確な施策を示すことは出来ず、むしろ石炭火力発電所の新設を進めています。ドイツでは2038年に全ての石炭火力発電所をなくすことを決めており、国連事務総長も日本政府に石炭火力発電所の新設をやめるよう求めています。

福岡市では、高島市政が進める「都市の成長」を重点に置く政策は、無秩序な開発により街をコンクリート化し緑地を減少させ、博多湾の埋立による海面の減少や河川空間の減少などでヒートアイランド現象を激化させています。「都市の成長」に重点的に投資することが、エネルギー消費量の増加となり様々な弊害を生じさせています。地球温暖化防止対策として都市の成長路線は転換されるべきです。「人への投資」こそが市民の暮らしを支え、地域を活性化させ持続可能な社会にします。

これからも皆様の声を市政に反映させ、福岡市が地方自治体の本来の役割である「住民の福祉の増進を図る」政策を進めるよう働きかけてまいります。2020年が皆様にとってよい年であることを心から祈念いたします。

福岡市議会議員 あらき龍昇