世界水泳大会でのブルーインパルス飛行に抗議

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ふくおか緑の党 代表 荒木龍昇

 世界水泳大会が7月14日から始まりました。世界水泳大会に併せて、前日13日14時、開催当日14日14時に自衛隊のブルーインパルスが福岡上空をデモ飛行することに抗議し、福岡市役所前で抗議のスタンディングをしました。併せて。スタンディングの場で自衛官募集のために同意を取らずに18歳・22歳の市民の個人情報を自衛隊に渡していることに抗議し、中止を求めました。13日は21名、14日は13名の参加でした。

 ブルーインパルスはオリンピック・パラリンピックにもデモ飛行しましたが、宮古島のミサイル基地自衛隊基地竣工時にもデモ飛行をしています。ブルーインパルスはT4戦闘機6機編隊で、自衛隊の航空ショウと同様に自衛隊を市民にアピールするためにデモ飛行をしています。世界水泳開催を盛り上げるためのでも飛行で問題ないのではないかと思う方もいるかもしれませんが、戦闘機の編隊がデモ飛行をする意味には、兵器に対する私たちのアレルギーを無くし、戦争が日常生活に無意識のうちにすり込まれてゆく危険性があります。

 いま岸田政権はこれまでの「専守防衛」の域を超えて、国際法でも先制攻撃として違法とされる「敵基地攻撃」能力を持つミサイルや護衛艦を改造して空母を持つとし、更に武器輸出を行い「兵器産業」を育成するとしています。アメリカ軍の先兵として自衛隊が台湾問題に軍事的に介入し、沖縄・先島諸島を戦場にすることも視野に入れており、ブルーインパルスのでも飛行は私たちの日常に戦争を無意識のうちに入り込ませようとしているのです。武器輸出し「兵器産業」を育成することは、世界のどこかで戦争があり、武器・弾薬が消耗され、人の命が奪われていくことを意味します。日本がそんな国になっていいのでしょうか。人の命を経済成長の糧にしていいのでしょうか。

 世界水泳にブルーインパルスはいりません。スポーツを戦争に利用することは許されません。戦争する国・兵器を輸出する国に日本を変えてはいけません。ブルーインパルス飛行にふくおか緑の党は強く抗議します。